無料ブログはココログ

« 大雪~たいせつ・二十四節気~ | トップページ | 十二支の始まり »

2012年12月16日 (日)

「先生、心がいっぱいあるね!」

 12月14日金曜日。私は福島県いわき市に居りました。
定期的に子ども達の指導や園の先生方の研修のために訪れているこの園は、閑静な住宅街の中に佇み、文武両道、非常に教育熱心なことで知られています。震災以来以前に比べ園庭で遊べる時間も制限される中、子ども達は、時折訪れる私のことを「絵本の上野先生」として慕ってくれます。
 今回は、3歳年少のみなさんには、「小人と靴屋」、4歳年中のみなさんには「十二支の話」、5歳年長のみなさんには「幸福の王子」を読み聞かせしました。
 こちらの園では卒園式で、近江聖人 中江藤樹の名言「父母の恩徳」を朗誦します。
この日はホールで初めての練習の日でした。

                   父母の恩徳 
                             中江藤樹
...

父母の恩徳は天よりも高く、海よりも深し
あまりに広大無類の恩なるゆえに
本心の暗き凡夫は
かえって恩ありとも
恩無しとも思わざると見えたり

私が音読して聞かせると子供たちは真剣な顔つきでじっと聴いていました。
「みんな、父母の"恩徳"って一体なんでしょうね。」と投げかけてみました。
するとしばらくの沈黙の後、ある男の子が「お父さんとお母さんの"愛"です!」と元気よく答えてくれました。私はとてもうれしくなりました。
本当は、恩徳とは恵み、慈しみと教えようと思っていましたが、「愛」でいいなと感じたので、「その通りですねっ。」と褒めてあげました。

 何度か子ども達と音読していると、今度はまた別の男の子が「上野先生、"心"がいっぱい!」と言うではありませんか。
そこで私は「本当ね、じゃあ、みんなで心がいくつあるか数えてみましょう!」と言って数えました。

 石井方式では普段から絵本でも名前でも、この父母の恩徳でも漢字かな交じりで表記しているので、子ども達が知らず知らずのうちに漢字に親しみその意味も感じ取るようになります。
恩にも徳にも心という字があるので、それを「心がいっぱい」と感じてくれたのです。
幼児の感性はわたくしたち大人が思うよりも更に純粋で更に敏感です。
そしてそれは言葉に親しむことで更に磨かれていくのです。
漢字を与えることは、そのまま言葉を与えてあげることにつながります。

« 大雪~たいせつ・二十四節気~ | トップページ | 十二支の始まり »

石井方式ぴのきおスクール」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

2020年12月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック